どんな基準で選ぶ?

こんな感じで、ツイッターでアンケートを取ってみました。
やはり画質を重視する方が多いようです。
まあ、そりゃそうですよね。
アクションカメラの特徴
手振れ補正が超強力
アクションカメラは体やドローン、乗り物などの、
動くモノにつけて動画撮影を行うことを目的に作られています。
そのため、強力な手振れ補正が搭載されているモデルもあります。
しかーし、激安品には手振れ補正が搭載されていないものもあるので注意しましょう。
技術箱(筆者)は、
動画撮影用カメラにおいて最も大事なのは手振れ補正だと思っています。
小さい
先ほど書いた通り、
アクションカメラは体やドローン、乗り物などの、
動くモノにつけて動画撮影を行うことを目的に作られています。
そのため、とても小さく作られています。
しかし、非常に高画質で撮影できるのが特徴です。
耐久性が高い
アクティブな使い方をすることを想定しているので、非常に頑丈に作られています。
GoPro+などでは、壊れても1万円で新品交換が可能なプランもあったりします。
アクションカメラの画質を決めるのは3つの部品!!
仕組み

アクションカメラの内部の部品を書くと、上のような感じになっています。
それぞれ役割を説明していきましょう。
レンズによって光がセンサーに届けられます。
この部分は中学校の実験などでもレンズで紙に像をうつしたりしますよね。
あれと同じ仕組みです。
そしてセンサーに映った像を、圧縮 SOC に送ります。
圧縮SoC(システム・オン・チップ)というのがセンサーからの情報を,
MP4などに圧縮する回路のことです。
SoCってな~に?
System-on-a-chip(SOC、SoC)は集積回路の1個のチップ上に、プロセッサコアをはじめ一般的なマイクロコントローラが持つような機能の他、応用目的の機能なども集積し、連携してシステムとして機能するよう設計されている、集積回路製品である。
大容量のDRAMやアナログ回路の混載にはさまざまな難しさやリスクもあり、デメリットもある(後述)ため、DRAMを別チップに集積し、同一パッケージに収めたSiPの形態をとる製品もある。
つまり、パソコンで言うとCPUとGPUが一緒になったもの、
人間でいうと、頭の良さみたいな感じです。
わかりやすくするために、一部正確でない場合があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/System-on-a-chip より、一部引用
このSoCによって、
マイクロ SD などのストレージに保存できるくらいの小さいサイズになります。
もちろんほかにフレームやUSBコントローラーなどのIC(集積回路)が入っていますが、
画質を大きく決めているのは下の3つです。
- レンズ
- センサー
- 圧縮SoC
一番重要視するべきなのは圧縮SoC!
技術箱(筆者)も初めはセンサーによって、
カメラの画質が大きく変わるのではないかと思っていました。
ただこれは写真の場合です。
動画を撮影するにあたって一番重要なのは圧縮SoCであると”おばかさんよね。”氏がおっしゃっています。
SoCの違いによって画質が大きく変わるということのいい例は、
DJI社製ドローンMavic2ProとPhantom4Proの比較ではないでしょうか?
この2つのドローンには、どちらも1インチ2000万画素のセンサーが搭載されています。
調べた結果、おそらくどちらもSonyのIMX183です。
こちらに多くのアクションカメラやドローンのセンサーと圧縮SoCをわかりやすくまとめた表を用意したので是非ご覧ください。
SoCの性能比較
メーカー | Allwinner | Novatek | Novatek | Novatek | Sunplus(iCatch) | Sunplus(iCatch) | Ambarella | Ambarella | Ambarella | Ambarella | socionext |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SoC名称 | V3 | NT96650 | NT96655 | NT96660 | SPCA6330A | SPCA6350 | A12S | A9SE | H2 | H22 | GP1 |
プロセッサ | ARM Cortex-A7 1.2GHz | MIPS32 24Kec 480MHz | MIPS32 24Kec 432MHz | Dual MIPS32 24Kec | 32bit 480MHz | 32bit RISC 450MHz | ARM Cortex-A9 792MHz | Dual Core ARM Cortex-A9 800MHz | Quad Core ARM Cortex-A53 1.2GHz | Quad core ARM® Cortex™-A53 1GHz | |
ビデオ処理能力 | 1080p@60fps | 1080p@30fps | 1080p@30fps | 1080p@60fps | 1080p@30fps | 1080p@60fps | 1080p@120fps | 1080p@120fps | 4k@120fps | 4K@p60fps | 4k@60fps ? |
発表時期 | 2015年4月頃 | 2012年9月頃 | 2013年7月頃 | 2014年頃 | 2011年頃 | 2014年頃 | 2015年頃 | 2013年頃 | 2016年頃 |
↑ https://obakasanyo.net/actioncam-china-soc/ より一部引用
どのSoCを搭載したものを選べばいい?
技術箱のおすすめは、Ambarella,Hisilicon,Socionext製OoC搭載モデルがおすすめです。
そうすれば、極端に画質の低いものを選んでしまうということはないでしょう。
ほかのものは、「画質が悪くていい、監視カメラや記録目的に使う」
っていう方にお勧めです。
技術箱はこんな感じに思ってます。
参考程度に。実際の性能ではなく、
このSoCを積んでるのはこれくらいの画質だよっていうのを、
いろんな映像から見て勝手に判断したものです。
Hi3559AV100>Ambarella H2>hi3556AV100>Socionext GP1>Ambarella H22>Ambarella A9se75>>>Hi3559V100>>>> Novatek NT96660 = Sunplus SPCA6350 > Novatek NT96655, NT96650 > Sunplus SPCA6330A > Allwinner V3
SoCだけでもない
画質は、おそらくGoproHero8が最強ですが、
こちらの表からわかるようにHero6,7,8ですべて同じGP1が搭載されています。
違いはレンズとソフトウェア、搭載メモリの容量にあるようです。
GoproHero7は、 GoproHero6 に比べてより大容量のメモリ(Ram)を搭載しています。
そのため、同じSoCでもより複雑なソフトウェアを動かせることによって、
HyperSmoothや、TimeWarp などの高度な機能を使用することができます。
こちらのサイトでは、Hero6にHero7のソフトウェアを動かした場合、
フルHD(1080P)でHyperSmoothを処理できるとされています。
改造は、文鎮化の恐れがあるのでやめておいたほうがいいです。
↑のことから、ある程度高性能なSoCになってくると、
メモリ(Ram)の性能がボトルネックになったり、
ソフトウェアによる画質の違いが目立つようになるようです。
おすすめ機種を紹介
画質を求める、予算はたっぷり
1位 GoproHero8 Black
こちらが、現在最強です。
4K60Fpsの撮影が可能で、 SoC には、ソシオネクストのGP1が搭載されています。
Hero6,7と同じSoCですが、搭載されているRam容量が大きいため、
より複雑なソフトウェアを動かせます。
Hero7より、若干画質が改善されているようです。
2位 SONY RX0 II(DSC-RX0M2)
アクションカメラなのかどうかよくわかりませんが、
かなりの耐久性を備えています。
最大の特徴は1インチセンサーを備えていることです。
手振れ補正は非常に弱く、4K30Fpsまでしか撮影できないのが非常に残念。
しかし、きっちりと手振れ対策を行った場合の画質は素晴らしいです。
流石SONY。
Yi4K+
AmbarellaH2を搭載した唯一のアクションカメラ。
画質はトップクラスです。
解像感はHero8を軽く上回る気がします。
手振れ補正はGoproに勝てませんけど。
GKU Vision Hi3559AV100搭載カメラ

4K120Fpsや、Rawで記録できる、世界最高画質のアクションカメラです。
アリババで売ってるのを見たことがあります。
レビューしてる人は見たことないのでだれか人柱になってくださいw
画質とコスパを求めるなら
1位 GoproHero7 Black
こちらのアクションカメラが、技術箱(筆者)の最もお勧めするモデルです。
これ買っておけば間違いない気がします。
SoCには、ソシオネクストのGP1が搭載されています。
Hero6,7と同じSoCですが、搭載されているRam容量が大きいため、
より複雑なソフトウェアを動かせます。
そのため、HyperSmoothという非常に強力な電子手振れ補正機能を使用できます。
2位 SJCAM SJ9 Strike
SoCは非公開ですが、おそらくAmbarellaのH22が搭載されています。
DJIのOsmoPocketや、MavicMiniと同じものです。
SJ8Proと同じSoCですが、こちらのほうが大幅な手振れ補正機能の向上がみられます。
手振れ補正は弱くていい(ジンバル使う)から画質いいの
1位 SJCAM SJ8Pro
センサーにSonyIMX377,SoCにAmbarellaH22を搭載しています。
SJ9Strikeと同じですが、ソフトウェアやRam(メモリ)容量が違うのか、
手振れ補正が少し弱いです。
2位 ThiEYE T5 Pro
センサーに 1/2.3″ CMOS/Panasonic 34112 、SoCに ICatch V50 を搭載しています。
4K60Fpsで撮影できます。
1万円前後で買えるアクションカメラとしては、かなり手振れ補正が強いです。
もう少し画質落としていいから1万円以下
1位 Eken H6S
Socには、AmbarellaのA12チップが搭載されています。
H22より、一つ下のやつだと思います。
意外と手振れ補正が強力です。
画質なんてどうでもいい。安さ優先
1位 3000円以下の安いやつ
3000円以下の激安品なら、別になんだっていいと思います。
アマゾンでいっぱいありますよ。
ここに書く必要はない気がします。
終わりに
世界一わかりやすい、アクションカメラの仕組みと選び方をテーマに書いてみました。
どうだろう、まだまだ分かりやすさを求めたいところです。
是非SNSで共有よろしくお願いいたします。
コメント
[…] […]