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6Cの充電を可能にしたバッテリー
oppoは6Cの充電性能を持つリチウムイオン電池を使用し125W急速充電を実現。
通常のリポだとせいぜい3Cか4C程度までしかない。
しかし今回のは6Cまで充電できる。
これにはマルチプルタブウィンディング(multiple tab Winding)という技術が使われている。
今までリポバッテリーはタブ1つで作られていたが、タブ1つが端っこに付いてるだけだとアルミ箔の抵抗により、発熱してしまう。
そこでタブを増やして一か所で重なるように配置してパッチンと止める。 https://tdk.com/tech-mag/front_line/009…より。
こうすることで、1つのタブにかかる負担を減らすことができ、発熱を少なくすることができた。
これは同時に充電速度を速めることにつながる。
そして6Cを達成。
これらは一見簡単そうなことのように思える。
では、なぜ今までマルチプルタブウィンディングを採用しなかったのだろうか。
理由は、製造工程にある。
セパレータと共にぐるぐる巻いた電池の正負極を一か所にまとめようとすると、外側になればなるほど感覚を開けてタブを付けなくてはならない。
外側になるほど厚みが増して外周が大きくなっていくからだ。
たくさんあるタブを正確な間隔で配置しなければならないということが、量産のボトルネックになっていたと技術箱は考えます。
東芝のSCIBはすでに6Cの充放電が可能
東芝が開発するバッテリー、SCiBはすでに6Cの充放電が可能。
これにはマルチプルタブウィンディングが採用されているとのこと。
グラフを見ると、0%から100%までの充電に10分かかっているのがわかる。
つまりSCiBも6C充電対応。
SCiBについて→ https://www.scib.jp/about/index.htm
それでもなぜ2つバッテリーを並列に繋げるているのか
今までLiPoを2つ並列につなげていたのは、シートの面積を減らして発熱を小さくするため。
しかしマルチプルタブウィンディングによって熱問題が解決された今、わざわざ分ける必要がないように思える。
しかし今回のoppoのスマホにはバッテリーは2つ入っている。
おそらくこれはシートが長くなってしまうとより高いタブの配置精度が要求されるためである。
細長いバッテリーであればシートを短くできる。
また、細長ければタブとタブの間隔をさらに小さくすることができる これにより、タブ周辺からの発熱をさらに小さくし、高寿命化と充電性能の向上に貢献してる
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