今回はCNC初心者向けに、できるだけ簡単にCNC3018用のGcodeの作り方を解説していきます。
不明な点や間違いなどございましたらご指摘いただけると幸いです。

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製造画面に切り替え
今回は切削したいモデルができた状態からスタートします。
左上のメニューから、デザインを「製造」に切り替えます。

セットアップの作成

新しいセットアップをクリック

赤枠で囲ったように設定します。これは切削を行う向きの設定です。

上の画像のように、上にしたい面をクリックすると簡単に選択できます。

素材と作りたいものの高さが同じ場合、ストックトップオフセットを0mmに設定します。
できたらOKボタンを押してセットアップが作成されます。
切削設定
続いて切削の設定をしていきます。
メニューの2D輪郭というところをクリックします。
ほかにもさまざまな加工ができますが、板材から形状を切り抜きたい時には2D輪郭がおすすめです。
今回は2D輪郭の設定について紹介しますが、機会があったらほかの設定方法についても解説してみようと思います。

輪郭設定

まずは形状から、切削したい輪郭をクリックします。
工具の設定

工具を設定します。設定ウィンドウの一番左のタブに、設定項目があります。

今回はフラットエンドミルを使用します。
基本フラットエンドミルが扱いやすいので、いつもこれを使っています。

赤枠で囲ったところの値を設定します。
僕は普段4mmのエンドミルを使用しているので、4mmを選択します。

3mmも持ってましたが、なくしました。

送り速度を設定します。
CNC3018Proでは、775モーター使用時だと200mm/mくらいのスピードでMDF材を切削できました。

承認を押して、OKを押します。
タブの設定

続いて次のタブにある、タブの設定を行います。
タブというのは、切削中に加工物が離れないようにするために、一部をつなぎ留めておく部分です。
切り離す前のプラモデルみたいな感じですね。
高さ設定

高さの設定です。
僕もよく理解していませんが、赤枠のように5か所を設定しておきましょう。
パスの設定

3mmなど、分厚い材料を切削するときは複数深さにチェックを入れます。
今回は1mmずつ下に切り込んでいくように、赤枠の箇所を設定しました。
MDFだと1mmくらいなら一気に削れます。
リンクの設定

リンクという、一番右のタブの設定です。
進入と退出のチェックを外しておきます。

OKボタンを押します。
これで設定は完了です。
シミュレーション

Fusion360にはシミュレーション機能がついています。

メニューからシミュレーションをクリックします。

下にある再生ボタンをクリックすると、シミュレーションができます。
変な動きをしないか、前もって確認することができます。
ポスト処理

最後に、Gcodeとして書き出します。
メニューから、ポスト処理をクリックします。

すると上のような画面が出てきます。
①から④のように設定します。
- GRBLを選択
- 名前を選択
- Safe RetractsをClearance Hightに変更
- ポストをクリック
この、Safe RetractsをClearance Hightに変更というのが重要です。
忘れないようにしましょう。これをG28としてしまうと、Z軸が思いっきり下がってCNCやエンドミルを破損してしまう原因になります。
これでGcodeの完成です。
参考
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