レビュー動画
スペック表
以前使用していたRTX2070superと、今回購入したRTX3060を比較しています。
項目 | RTX2070super | RTX3060 |
アーキテクチャー | Turing | Ampere |
CUDA | 2560 | 3584 |
ブースト クロック (MHz) | 1770 | 1780 |
ベース クロック (MHz) | 1605 | 1320 |
メモリ速度 | 14Gbps | 15Gbps |
標準メモリ構成 | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6 |
メモリインターフェイス幅 | 256Bit | 192Bit |
メモリ帯域幅 (GB/秒) | 448 | 336 |
グラフィックス カード電力 (W) | 215 | 170 |
補助電源コネクタ | 6pin+8pin | 8pin |
理論性能(単精度) | 9.1 | 12.8 |
DaVinciResolve
Blackmagic Raw Speed Test


わかりやすいようにグラフ化してみました。各数値の詳細は下のグラフをご覧ください。
ファイル形式 | RTX3060 | RTX2070sp |
HD 12:1 | 1281 | 1323 |
4K 12:1 | 320 | 330 |
6K 12:1 | 125 | 129 |
8K 12:1 | 80 | 82 |
HD 8:1 | 1296 | 1188 |
4K 8:1 | 324 | 297 |
6K 8:1 | 126 | 116 |
8K 8:1 | 81 | 74 |
HD 5:1 | 1363 | 1253 |
4K 5:1 | 340 | 313 |
6K 5:1 | 133 | 122 |
8K 5:1 | 85 | 78 |
HD 3:1 | 1528 | 1170 |
4K 3:1 | 382 | 292 |
6K 3:1 | 149 | 114 |
8K 3:1 | 95 | 73 |
今回はBRAW12:1以外のフォーマットでRTX3060がごくわずかに勝る結果となりました。
12:1は最も軽いはずなのですが、なぜか3060では2070superに劣ってしまいました。

また、ビデオメモリも常に2GB以上使用することがなかったのでこのベンチマークにおいてはここでは判断できません。
一方、RTX3060のデメリットの1つといえるメモリ帯域幅は、このベンチマークではボトルネックではないということがわかりました。
1分の動画を編集無しでエンコード
2160p 29.27Fps
何もせずにH.265でエンコードしました。
22秒でエンコードできました。
1080p 29.27Fps
2160p,29.27Fpsの素材を1080pで書き出してみました。
14秒でエンコードできました。
1分の[テキスト+]をエンコード
書き出しは2160p,29.97Fps,H.265で行いました。
今回は24秒で完了しました。
1分の動画に対してLUTを当ててエンコード

書き出しは2160p,29.97Fps,H.265で行いました。素材はH.264です。
LUTは5個直列までの場合ハードウェアエンコーダーが書き出し速度の足を引っ張っていたようですが、LUT6個直列からはCudaコアが足を引っ張っていました。
1分の動画に対して手振れ補正の解析
1分の動画に対して今回は33秒で手振れ補正の解析が終わりました。設定はデフォルトです。
1分の動画に対してスーパースケール
1080p→2160p (x2)
54秒でエンコードが完了しました。
素材となるデータ量が720pに比べて多いから、遅くなっているのかと勝手に予測しました。
720p→2160p (x3)
46秒でエンコードが完了しました。
Fsuion Studio 17.1

SpaceShip_v01.comp
RTX2070super

以前2070superをレビューしたときは9分25秒でレンダリングが完了していたようです。
RTX3060

Render completed successfully at Sun 10:10PM – Total Time: 0h 9m 7.87s, Average: 1.37 seconds/frame
今回は9分7秒でレンダリングが完了しました。1フレームのレンダリングにかかった時間は平均1.37秒のようです。

↑がRTX3060でSpaceShip_v01.compをレンダリングしている様子です。
これ以外にもVram8GB以上を使っている(確保しているだけか実際に使っているかは不明)ように見えるので、一応意味はあったのかと思います。
ドライバ470.05でマイニングを行う

470.05ドライバの入手に成功したのでマイニングをしてみました。詳しくは以下をご覧ください。
電力制限をかけて電力効率向上を図る

MSIの開発するオーバークロックソフト、AfterBurnerを使用してみました。
パワーリミットという項目を最小の58%に設定します。
Ryzen9 3900XとRTX3060の組み合わせで、システム全体の消費電力は220Wでした。(マイニング中)また、GPUそのものの消費電力は99.9Wとなっており、100W以下をキープしていました。
もともとは160W以上消費していたので、約2/3の消費電力にできました。

それでいて、DaVinciSpeedTestの結果はほとんど変わりませんでした。
結果
今回は全体的に、RTX3060はRTX2070superと比べてごくわずかに高速であるという結果になりました。ゲームではRTX2060superと同等かちょっと上といわれていましたが、RTX2070superをわずかに上回るというだけましと思ったほうがよさそうです。
RTX2070superをわずかに上回る程度ですので、4K60Fpsの編集はリアルタイムでできるかと思います。
12GBのVramに魅力を感じたDaVinciユーザーには推したいグラボですね。
ゲーマーにはお勧めしづらいですけどね。
あと、プロセスルールがTuringの時から進化し、電力効率が大幅に向上しました。これはかなりのメリットでしょう。その分コンパクトに仕上げられているのもいい点です。
ただし価格です。58000円はちょっときつい。45000円くらいまで落ちてくればかなりいいグラボだと思います。
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